阪神・香櫨園駅から徒歩5分、JRさくら夙川駅からは7〜8分のところにある『アビルテ』は、海外赴任先のフランスで様々なお菓子に触れ、知識を深める中、味わう側から作る側へと転身した半田寛治シェフが、1999年に開いた店である。
オープンから製造・販売と卸しの両方を行ない、経験を生かした商品力で売上げを伸ばしている同店では、約40名のスタッフが交替で製造に励んでいるが、生産量がニーズに追いつかないことから、約3年前にテックヨロズのクッキー成型機とクッキーカッターを導入した。
「それまではスタッフが手で作業をしていたのですが、卸しもありますし、このままでは量産に対応しきれないということで、二つを導入しました。
これらの機械は、入社1年目の新人にも扱えるので、それにかかり切りだった先輩スタッフが、他の仕事に力を尽くせますし、作業効率が上がりました。
効率が良くなり、しかも仕上がりが劣るわけではなくて、製品そのものが均一で、まとまりが良くなりましたから、導入して良かったと実感しています」と半田シェフ。
テックヨロズのクッキー成型機は、同種の機器の中でも、最も小さく、コンパクトだというところも魅力の一つだそうで、大所帯の厨房の中で、必要な時だけ作業スペースに出して使っている。
クッキー成型機とクッキーカッターのコンビにより、仕込む量が増えても、カットには十分対応ができ、
「生地を一晩寝かしておいた方がおいしくなるので、ウチでは冷凍して一晩置くことにしているのですが、おいしい生地を、さらにおいしく仕上げられるのもいいですね」
クッキーは現在、約40種類あり、なかでも発酵バターを使用し、こんがりと焼き上げた、プレーン、黒ごま、モカアーモンド、ピスタチオ、紅茶などのクッキーは、贈答を中心に人気がある。
個包装の袋にクマのマークのシールを貼ったところ、愛らしさが増して、さらに販売数が伸びたということで、
「失敗しないようにシールを貼るには手間がかかるのですが、こういうものが喜ばれて、シンプルなクッキーがよく出ているのです」
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