2002年にオープンした『シェ・イリエ』では、当初から焼菓子が好評で、オープンして間もなく、テックヨロズのクッキー成型機を導入。以来13年ほど、毎日のように活用しているという。
「オープン時から予想以上にお客様がいらしてくださったのですが、当時は製造スタッフも少なくて、クッキーを丸める作業に夜中の2〜3時までかかる日が続いたのです。
それで、約1カ月後にテックヨロズのクッキー成型機を購入。以前勤めていた店でもテックヨロズを使っていたので、迷うことなく決めました。
ウチの場合、配合を調整する必要もなかったですし、クッキー成型機のおかげで、均質に、状態の良いクッキーが格段に早く、作れるようになりましたね。
さらに2〜3年後に、カッターマシンを買ったのですけれど、厨房のスペースの問題で、実はあまり使えていない期間があったのです。それを2015年11月、函南店のオープンを機に函南店の厨房に置いて、成型機とカットマシンをセットで使えるようにしたのですが、今さらながら、その性能の高さに驚いているんですよ(笑)。
手作業でやっていた頃は、社員のスタッフが2〜3人がかりで、1日にフランス天板・30枚分も仕込めば《結構やった》という感じだったのですけれど、成型機とカットマシンを使うようになってからは、パートさん一人で、天板・80枚分、つまりクッキー・4000枚を仕込めるようになりましたから…」と、オーナー・シェフの入江哲司さんは満足げにほほ笑む。
現在はアイスボックスクッキーなど、約15種類を作っていて、特に函南店をオープンしてからは、《4000枚仕込んでも、また翌日、違う種類のオーダーがくる》というほど、人気の商品となっている。
また、『シェ・イリエ』では、数カ月前にバイブロ・シフターを購入していて、主にバウムクーヘンの製造に役立てているそうだ。
「知人のお菓子屋さんに《すごくいいよ》と勧められて、買うことにしたんです。
バウムクーヘンは、一人で生地を回しながら作業を進めるので、そういう時は、作業効率が上がりますし、時間短縮が図れて、とても便利ですね。
函南店では、売場から見える場所にバウムクーヘンの厨房を造りましたし、今後、さらに力を入れていきたい商品の一つなんです」
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