2015年で創業22年を迎える『ルーテシア』は、新潟市を代表する人気店だが、2001年に現在地に移転・リニューアルしたのを機に、焼菓子の販売に力を入れ、売上げを伸ばしてきた。
　そんな『ルーテシア』の厨房の奥にはテックヨロズのクッキー成型機とカットマシンが並んでいる。2013年に労働時間短縮のために導入されたもので、
「それまで手で成型していたので、随分楽だな、と…。それと、クッキー以外にもブール・ド・ネージュの球形も出来るので助かっています。
　成型した生地を冷凍し、焼く時に、その都度出せばいいので、作業効率は格段に良くなりましたね」とオーナー・シェフの川上さんは、導入結果に満足していると言う。
　そして、予想以上に大活躍しているのがカットマシンだそうで、
「クッキーのカットをして、それだけでも作業時間が短くなりましたが、《クッキーだけではもったいない》と思って、パウンドケーキもカットすることに…。
　手でカットすると、斜めにカットしたり、厚さが均一でないものも出たりで、ロスがあったのですが、カッターなら均一に、きれいにカットできるんですよ。
　デジタルで簡単に設定できるタイプにしたので、誰でも正確に、短時間で作業できるから正解でしたね」
　そして、厨房にはテックヨロズの25コートのミキサーも2台あって、
「立ち上がりがいいですし、インバーターを付けられるので、回転速度を自由にコントロールできます。
　ウチのスポンジは、このミキサーでないと、上手く上がらないんですよ。専門学校や他のお店に行って、他のミキサーでデモンストレーションしたら、同じルセットなのに、同じにならなくて焦りました（笑）。
　誰がやっても同じに上がり、コストパフォーマンスに優れたミキサーだと思っています」
　テックヨロズのクッキー成型機などの導入もあり、繁忙期でも、昨年は一昨年より労働時間を2〜3時間短縮できたと、川上さんは喜んでいる。
「洋菓子業界にとって、労働時間の短縮は緊急の課題。そのために機械化は不可欠だと思いますね」