2005年、西宮北口駅北側の住宅地にオープンし、今年で10周年を迎えた『パティシエ エイジ・ニッタ』。
2009年には移転・リニューアルし、優雅さが増した店内には、『ホテルニューオータニ大阪』で18年にわたって腕を磨き、数々のコンクールで輝かしい成績を納めてきたオーナー・シェフ、新田英資さんの多彩なお菓子が並んでいる。
オープン当初から販売され、評判を呼んでいた焼菓子は、10年を経た今もギフトとして伸び続けていて、そのため、さらに増えるニーズに対応しながら、もちろん品質も向上させたいと、新田さんがこの秋導入したのが、テックヨロズのクッキー成型機とクッキーカッターだ。
「クッキーの成型は、すべて手作業で行なっていたのですが、クッキーの販売数が増え続け、ギフトに選んでくださる方も多いので、クリスマスや、お歳暮を見越して、製造体制を整えるつもりで、忙しくなる前に新しい機器を導入しました。
機器を使うことによって、それまでクッキーに取られていた時間と手間を、他の仕事に回わせられるという意味もあるのですが、それだけではなくて、たとえばクッキー成型機なら、手でやるよりも均一のきれいな生地が出来るので、食感が軽く仕上がるんですよ。
最初に試食した時は《アッ、変わったな》と、導入した効果をすぐに感じました」
また、機器を活用しながらも、手仕事の良さもスタッフに伝えようと、生地を大理石の上でほぐすという、ひと手間も加えている。
「クッキーカッターも、単に手間が減って、労働時間が短くなるというだけではなくて、慣れているパティシエであっても、手でやった時には厚さが変わってしまうのに対して、クッキーカッターを使えば、均等に出来るというのがいいんですよね。
厚さが一定ということは、焼きムラがなくなりますし、それだけロスが減るということなんです」と、機器の導入によってもたらされた、品質や生産性の向上に手応えを感じている様子。
現在、店頭に並ぶラインナップの中では、「イチゴミルクサブレ」が一番の人気だそうだ。
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