2011年に創業30周年を迎えた、神戸・垂水の人気店『レーブ ドゥ シェフ』は、神戸、大阪で6店舗を展開し、華やかで夢のあるお菓子が広く支持され、ギフト需要も多い。
そんな名店の菓子作りを長く支えてきた機器類の中でも、生産量の増加や支店の増設など、ここ一番という時に大きな力となってきたのが、テックヨロズのデポジターとクッキー成型機だ。
「デポジターは2代目ですが、これとクッキー成型機の2台は本当に年季が入っているんですよ。新社屋が出来て名谷本店をオープンする前の工房から使っていますから、もう15年以上、いや20年近くになるんじゃないでしょうか。
もちろん今もしっかり働いてくれています」と、オーナー・シェフの佐野さんは機器を見つめるが、その視線には仲間をいたわるような優しさが感じられる。
「このデポジターは、生地をいたずらに触らないので、生地が傷まないんですよ。きれいで良い状態のまま絞れるので、シュークリームのシュー皮にしても、クリームにしても、仕上がりがいいですね。
初代のデポジターもテックヨロズのもので、気に入ったので2代目も同じ。いろいろな商品に活用しています」
3階にある工場のまさに中心、出っ張った梁の下に置かれているが、コンパクトに納まり、扱いやすそうだ。
また、もう一方のクッキー成型機は、必要な時に作業スペースに広げて使用。
「ね、使い込んでいるでしょ。見た目は古くなっていますが、部品交換などのメンテナンスは行なっていて、十分活躍してくれています。部品交換するのは、主にこのベルトの部分なんですよ。
クッキーの成型は、かつては人の手でやっていましたが、店を持った以上は、商品を沢山作り、支店を出して、いわば《攻める商売》をしなければいけない時期があると思うんです。
その時に、人に教えてもらって導入したのが、この成型機で、これがあったから増産ができるようになり、その分の人手を違う形で生かすことができたと思っています」
機械に任せても人の手と同じ仕上がりを保つために、配合も工夫しているそうで、
「ウチのクッキーの生地は柔らかいので、機械でできるギリギリの配合を考えて作っています」と、スタッフ。
出来上がったココアやヘーゼルナッツ、フランボワーズなどの丸や四角のクッキーは、ギフトの定番になっている。
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