2008年にオープンした『サン・マロー』は、2010年に現在の場所に移転し、リニューアル。約15坪の店内には、70種類ほどのアイテムが並び、クマの形をした「クマカロン」をはじめ、定番の人気商品も多い。
　そして、ギフトの需要も着実に増えるなかで、オーナー・シェフの武田利秋さんは2014年、テックヨロズのクッキー成型機とカットマシンの導入を決めた。
「3年ほど前からずっと欲しいと思っていたのですが、やっと購入することができました。今後、労働環境を整えていきたいと考えた時に、《これは必要な機械だな》と…。
　それで、知り合いのシェフのお店を見せていただいたり、話しを聞いた上で、テックヨロズに決めたのです」と武田さん。
　現在は、8種類のクッキーとブールドネージュの「和みクッキー」3種類をテックヨロズのマシンで製作。
　夏場は、週に3回ほどのペースでクッキーを仕込んでいるが、冬場には毎日フル活用で、1日に2000枚ほど焼くこともあるという。
「クッキーはギフトの詰め合わせにも入るので、消費量が多いんですよ。
　毎日、それを手で仕込むのは結構大変だったのですが、テックヨロズを導入後は、作業効率が格段にアップしました。
　例えば、以前は二人で40分かかっていた仕事を、一人で30分もあれば終えられるようになりましたから…。人件費を考えると、コストパフォーマンスにも満足しています」
　また、作業効率が向上したことに加え、クッキーの品質にも太鼓判を押す。
「食感がすごく軽くなりましたね。手作業だと、どうしても練ってしまうのですが、クッキー成型機を使えば、グルテンが出過ぎることもありません。
　同じ量の生地から、作れるクッキーの枚数が増えたほどで、均質に、サックリと仕上がります。
　操作もしやすいので、経験の浅いスタッフでも問題なく、高品質の、おいしいクッキーが作れるようになりました」
　さらに、クッキーカッターは安全カバーが機能的で、しっかりとしているため、安心して使うことができているそうだ。
　そして今後は、成型機のノズルの種類を増やし、新商品を出すことも思案中だ。
「1年以上使ってきましたが、繁忙期には効率良く仕事が進み、非常に助かりました。
　今度は、小さいサイズのノズルを購入して、アイスボックスクッキーも出そうかな、と考えているところです」